会津第九の会

鳴門第九参加報告

 さあ今年もこの時期がやってきた。第九アジア初演100年を来年に控え、どのような演奏会になるのかと期待が高まる。

 

 2日(金)に徳島県鳴門市到着。市内の通りには「第九の里なると~「第九」アジア初演の地」の文字が躍るのぼり旗。市役所前には「第九」のモニュメント。機運が醸成されている。この地で「第九」を歌えることに幸せを感じる。市内散策ののち菓匠孔雀でお土産を購入して宿へ。
 

 3日(土)演奏会会場の鳴門市文化会館にてセレモニー。いよいよ始まる。参加団体紹介にて当会がアナウンスされたので「皆さ~ん、こんにちはー!」と返事。終了後、ステージに登壇し、演奏会で指揮を振るトーマス・ドーシュ先生による合唱指導、リハーサルが行われた。トーマス・ドーシュ先生は今年3月の「第4回第九ドイツ里帰り公演」でも指揮をなさり当会としても馴染み深い。
 また、合唱指導の時間と並行して全日本連合会総会が開かれた。当会は今まで理事として連合会に加盟してきたが、第九アジア初演が、会津若松市出身の松江豊寿が所長を務めた鳴門市の坂東俘虜収容所のドイツ人捕虜という縁から、会津若松市に会を置く当会が、100年を来年に控え副会長に互選された。
 前日練習を終え、演奏会会場の雰囲気も再確認できた。夜は再会を祝して飲み会。
 

 4日(日)天候にも恵まれ、演奏会会場には開場前から長蛇の列。そして13時30分「第36回ベートーヴェン「第九」交響曲演奏会」開演!海外を含め、59団体の600名を超える合唱参加者が歌声を響かせた。当会からも、アルト1名、テノール1名、バス2名の計4名が参加した。「全ての人々は兄弟になる」のメッセージ。音が力となった。客席もほぼ満員の約1350名の聴衆で溢れ、今年も感動に包まれた素晴らしい時間であった。演奏会終了後には、会場を鳴門市市民会館に移し交流会が開かれた。鳴門市内の10の名店が美味しい料理を提供し、地元の子供たちによる寸劇も披露され、さらに各団体の参加者との話も弾み、あっという間の時間であった。
 また、鳴門市役所を訪れて、室井照平会津若松市長からの親書を泉理彦鳴門市長に手渡した。両市は平成11年に親善交流都市の締結をしている。
 交流会を終え、徳島県外からの参加者を迎える温かさに、あらためて感謝の念が沸き起こる。今年も、演奏会をよりよいものにするべく丁寧な心遣いで対応してくれたボランティアや関係者の皆さまに触れて、当会が演奏会を開くにあたり大切な多くの学びをいただいた。
 余韻を抱きながら、場所を変えて再会を願って飲み会。明日、会津へ戻る。

 今回も時間の都合で、演奏会前日に開かれる「ワークショップ」や、演奏会の次の日に開かれる「美術館で第九」には参加できなかったが、それらにも是非参加してみたいと思った。来年は第九アジア初演100年。鳴門市で、そして我が会津若松市で、歓喜の歌声を響かせます。
 共に「第九」を歌いたい方は会津第九の会へ!

 

文責 事務局 長谷川

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