会津第九の会

「会津『第九』演奏会2017」参加報告

 

 私が初めてベートーヴェンの「第九」を歌ったのは、1991年(平成3年)会津高校2年のときでした。当時のパンフレットを読み返してみますと、男声の人数が女声の4分の1程度しかおらず、男声の人数が少ないのは昔も今も同じだったのかと感慨にふけりました。

 月日は流れ、2014年に、約20年ぶりに第九を歌う機会に恵まれました。2016年には、南会津町でも「第九」を歌わせていただき、そして2017年、生涯で4回目の「第九」ステージに臨むことになりました。

 今回は、指揮者が高校時代の恩師である高橋祐二先生であること、伴奏がオーケストラではなく2台のピアノであること等、今までとは違う特別な意味合いが感じられる「第九」でした。

 実際のステージですが、ピアノの音色を聴いて、「ここは確か弦楽器のパート?」「ここは多分クラリネットの出番?」などと想像し、うっかり合唱の出入りを忘れそうになるほどでした。

 曲が進むに従い、ピアノの伴奏、ソリストさんたちの美声、そして私達合唱団の歌声が高揚していき、演奏が終わった時は、「やり切った!」という思いでいっぱいでした。

 今回このような素晴らしい演奏会に、歌い手と事務方の両方で携われたことに感謝するとともに、2018年の「第九」も成功させたい!という思いに満ち溢れている今日この頃です。

事務局 岩沢


 

 2017年12月17日13:30より風雅堂にて100周年プレ公演が行われました。

 第1部「松江豊寿と第九」の講演、第2部「ソリストとピアノステージ」、第3部「2台のピアノによる第九演奏」と3部形式のプログラムでした。

 会津では初めての「2台のピアノによる演奏会」となりました。

 少しの不安は、16日の風雅堂ゲネプロでの迫力のある演奏を聴き、一気に吹き飛びました。ピアノの音色が、歌声を引き立て、会津出身の若いソリストの張りのある歌声に、「早く皆様にお聴かせしたい」という気持ちになりました。

 本番中には、ふとドイツのベートーヴェンハウスに置かれていた、ベートーヴェンが作曲に使用したとされる木造りのピアノが頭の中に浮かび、「このシンフォニーを作曲する時、1番最初に音を確かめた楽器はピアノだったのでは・・・」と、時間をさかのぼり、ベートーヴェンの作曲の風景が目に浮かぶようでした。

 「第九が生み出された原点に触れたような感動」を胸に覚えました。演奏会は2台のピアノ、ソリスト、合唱団とも相性がよく、充実感が残りました。

 第九演奏会では毎回違った、気づきと感動に出会えます。次はどんな魅力の発見があるのか楽しみです。今年は9月24日に100周年記念公演が会津若松で開催されます。

 全国から会津に来られる方に「第九の新たな魅力」と「会津の魅力」両方を感じていただければと思います。ご興味のある方は、ぜひ一緒に歌いましょう。皆さんそれぞれに違った思い出参加されます。今回足を運んでくださった観客の方々、関係者の方々に心より感謝をいたします。

事務局 小針

 

Return Top